ローマ帝国 デナリウス銀貨 200〜201年 NGC Ch-VF 5/5 4/5

図柄表：セプティミウス・セウェルス肖像 図柄裏：祭壇の前で立つ皇帝 発行地：ローマ帝国ローマ市造幣所 発行年：200〜201年 銘文表：SEVERVS AVG PART MAX 銘文裏：RESTITVTOR VRBIS 額　面：デナリウス 材　質：銀 直　径：18.0 mm 重　量：3.28 g 分　類：RIC-167a; RSC-599; BMC-202 状　態：NGC Ancients Ch-VF Strike: 5/5 Surface: 4/5 NGC AncientsからCh-VF Strike: 5/5 Surface: 4/5という高評価が与えられた一枚。ストライクとサーフェイス共に完璧に近い優れたコンディション。 約1800年前の考古遺物がこうして目の前にあると思うと、ロマンに溢れる。戦火を免れ、現在にまで残る奇跡の品。そして、かつての人間たちが生きた証。古代コインこそ、この世のコインの頂点に君臨する至高の存在である。 NGC Ancientsによるラベルでは年代を193〜211年とセプティミウス・セウェルスの治世期間に基づく幅を持たせた表記をしているが、その特徴から発行年は200〜201年のものとピンポイントで絞り込める。 セプティミウス・セウェルスは、これまでの皇帝はイタリア出身者から選出されるという慣例から外れた、初めてのアフリカ家系の皇帝だった。セウェルスは最も大切にすべきものは軍だと考えていた。これは彼がもともと軍人だったことにもよる。彼は軍団兵の給与を引き上げ優遇した（賃金の引き上げを行っているものの、物価はそれよりも上昇していたため、以前の軍の給与に比べると実質は賃上げとなっている）。自身の息子カラカラとゲタにも軍を最も贔屓するようにと遺言したほどである。だが、のちにこの軍の優遇政策が帝国の資金不足を招く最大の要因となる。

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