マサオさま専用 クラシックギター 田村廣 P35 1973年

土佐の高知が生んだ伝説の作家、田村廣のP35の出品です。田村氏は戦時中、南方に従軍し激戦の中を何度も潜り抜け、神がかり的に助かり復員を果たした人物です。また、捕虜収容所時代に、ブリキ缶と廃材を使って即席のギターを作り演奏してみせ、仲間の捕虜を和ませ、敵国の官兵を驚かせました。復員後、郷里の高知で工房を開き、弟の田村満氏と共にギター製作を始めました。また、川田一高氏をはじめ、近隣から門を叩く志望者も多く、たむらギター製作所の時代に大きく成長を遂げました。その後、取引先のトラブルで製作所は廃業する事となりましたが、個人作家として製作を続けられました。しかし、後年に、廣氏は入院中の転落事故で亡くなられ、あっけない最期となりました。その最期に神の奇跡は起こらず、今では、田村廣ギターは永遠に貴重なギターとなりました。田村氏のギターはクラシックギターはPの頭文字で、フラメンコギターはCの頭文字で区別されています。また、高知の彗星天文家の関勉氏と親交があり、クラシックギターのクラスには、水星、木星、金星、流星、彗星、北極星、十字星と天文にちなんだ名前がついたギターもあり、フラメンコギターには、マーキュリー、ジュピター、ビーナス、シリウス、コメット、ポラリス、クラックス、スピカ、ミラーと英語のカタカナ表記で名前がついています。出品のギターは、P35で初級のクラスとなりますが、繊細な音でありながら、音量豊かなギターです。トップはシダー単板、サイドとバックはローズウッド、ネックはオレンジ色のマホガニー、指板と下駒はローズウッドと良い材料と良い仕上がりになっています。経年のため、トップに単板の宿命であるウェザーチェックとクラシックがあり、塗装修繕して使っていました。また、珍しい事に、トップの右上に色の変化による竹の切り口のような楕円の模様があります。試奏用の新弦を張りましたのですぐに試奏できます。ギター愛好家の皆さまには、田村廣P35をよろしくお願いします。全長：100センチ弦長：65.5センチ弦高：約3.4ミリ 12フレット1弦　　　約3.8ミリ 6弦ナット幅：約5.2センチボディ幅：約9.8センチ発送は、段ボールで補強しプチプチを巻いて発送します。安全にお届けします。

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